eternal feeling hiens dress
eternal feeling hiens dress
はじめて来た場所なのに
何故か懐かしく感じたり
はじめてふれるものなのに
何故か手触りを知っていたり
はじめて会ったひとなのに
何故か心が和んだり
そんなとき
ながくながく繋がっている
目にはみえない何かを感じることがあります。
思い出せるものだけが
わたしの持ちものではないのかも、などと思うと自分のなかにたくさんの可能性がひろがっていきます。
100年なのか1000年なのか、、
ながく繋がっているわたしのなかに在るイメージを辿り描き起こした
原画「eternal feeling」
で、ワンピースをつくりました。
デザインは15年間ずっと繰り返し作り続けている形
「ヒエン夫人のワンピース」
一着つくるとすぐに誰かのお気に入りになって、また一着つくるとすぐに誰かのもとへ、、また一着、また一着、、
そんなことを何十回も繰り返して15年…
ずっと皆さんに大切に想ってもらえている形です。
15年前
RIPPLE YōHINTENをはじめるか
はじまらないか
まだいろいろなことが輪郭も無く
ぼんやりとしていた頃
わたしとハルヒトさんはアジアを旅して周って、以前から興味があった民族衣装や伝統衣服の勉強を、実際に現地を訪ねながら研究していました。
その頃の旅の途中でデザインを描いたワンピースです。
ヒエン夫人、って?誰??
と、なりますが
ハノイ空港の飛行機の待ち時間で向かいに座っていた女性の名前なんです。
わたしはどこへ行っても
人びとが身につけている服ばかりみているのですが、その女性はとても美しいドレスを着ていました。
なんとなく目が合い
話しかけてみると
そのドレスはお母さんの手作りなのだとか。
どおりで よく似合っている!
このひとのための 一着だ!
そう、わたしはこんな手作りの服を作りたいんだよなぁー、、、
お母さんが家族に作るようにして
気持ちを込めた手作りの服を。。。
そんなことを強く想ったことを今でも思い出します。
わたしが服を作っていることを話すと
嬉しそうに細部までよく見せてくれました。
時間はたっぷりあったので
スケッチまでかかせてもらって
それはそれはたのしい時間でした。
別れ際に名前を聞いたらヒエン、と教えてくれました。
日本に帰って
そんな空港でのやりとりを思い出しながらデザインを起こして着やすさやドレープなどを拘り、何度も線をひき、パターンを作りました。
そして、できあがったのがこのワンピース。
名前は「ヒエン夫人のワンピース」とつけました。
15年経った今でも、こうしてこのワンピースを作ることができること…幸せだなーと思います。
このワンピースを気に入ってくれる誰かが次々といてくれるから、何度も、何度も、作ることができる。
15年前のわたしが知ったらきっと驚く。
「そのワンピース、いまデザイン描いてるそのワンピース、15年経ってもずっと作ることになるよ!」
なんて聞いたら。
布をたっぷりと使い
裾周りを3メートル以上とってつくったデザインは
うつくしいドレープを生み贅沢な雰囲気をつくり出します。
左胸元に7つ並べた貝ボタンの自然な輝きが
アクセサリーのように煌めき
特別なおでかけの日にも合う一着です。
・サイズ
着丈 : 112cm
バスト : 124cm
裄丈 : 60cm
裾周り : 326cm
・素材/コットン100%
・生産国/日本