リネン特有のネップとは?
リネン生地には、表面に小さな“節(ネップ)”や糸のかたまりが見られることがあります。これはリネン特有の繊維構造と製造過程によって生まれるもので、完全に取り除くのは難しい要素です。
ezuが考えるリネンの魅力
私たちezuでは、ネップをリネンの“欠点”ではなく、自然の風合いそのものだと捉えています。整いすぎない僅かな不揃いが、リネンが育まれた土や環境の記憶を感じさせてくれるからです。完璧に均一な生地とは違い、リネン独自の素材感や植物らしさが、このネップを通してより深く伝わると考えています。
ネップを減らすための取り組み
生地選びや製造工程で、不要な繊維の混入や極端なネップはできるだけ減らすよう工夫を重ねています。化学的な処理を施せば完全に取り除くことは可能ですが、その分耐久性が落ちたり、リネンが持つ自然の風合いを損なうことにもつながります。そこでezuでは、あえて素材本来の個性を生かすため、自然の状態に近いリネンを大切にしています。
ネップとともに育てるリネン
もしネップを見つけたときは、それがリネン本来の特徴であり、一つひとつが異なる“個性”だと受け止めていただけると嬉しいです。使い込むほどに増すリネンのやわらかさや風合いと相まって、化学繊維にはない深みを感じていただければ嬉しいです。日々の暮らしのなかで、リネンで作ったezuの作品を、ゆっくりと楽しんでいただけることを願って、制作していきます。
