染め仕事

染め仕事
染め仕事は、夏は非常に暑く、染め場は火の熱で50度ちかくまでなります。気をつけていても、過去何度か、熱中症になってしまったこともあるほどに過酷。

冬は底冷えする寒さのなか、氷のような水と熱湯を使うので温度差がきつく、手足が霜焼けになるほどに過酷。

いまの季節はいいなぁー、、、と
暑い夏がやってくる前に
できるだけ染めためておきたいということで
連日染め場に篭りきりになり染めています。
なので、この時期の仕事量はとてつもなく、、、
これはこれで過酷。

水分を充分に含んだ衣服は、すごい重さになります。わたしが両手で持ち上げて、やっと。絞ってひらいて、絞ってひらいて、一着、一着、繊維の隅々にまで染料が行き渡るようにして染めていきます。

一回の染色に3、4時間はかかりそれをまた干して乾かして、また染めて、、、何度も染め重ねていきます。

そして、毎月数100着もの衣服をひとつひとつムラ無く綺麗に手で染めることは、技術的にもすごく難しい作業。ezuで取り入れている藍染めや籠染めなどの伝統的な染色技法は、機械を使わずに全てを手作業でやります。手染めでしか出ない色の感じがあり、素材の風合いがあり、それを大事にしているからです。

とても、とても体力と気力のいる仕事だなーとずっと、いつも思います。

自分たちの着る服を自分たちでつくる。そして好きな色を着たい、綺麗な色の服を着て暮らしたいという理由で染色を独学で始める。試しては失敗、様々な方法をやってみてはうまくいかず、朝が来るまで試作して、、、夢中で、夢中で研究して…染めて、染めて、染めて、、17、8年ほどになりました。

わたしは何度も、何度も、感動する。
染めたての色が並ぶ光景に。
新しい色がうまれる瞬間に。
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