わたしの両親は小さな食堂を営んでいました。 おじいちゃんもおばあちゃんも 叔母も、 みんなで毎日一緒に食事をつくる 家族経営の小さな食堂。 毎日、朝から晩までお客さんで いっぱいの小さな食堂。 わたしは幼少期、小学校へ入学する頃までは 毎日、その食堂で過ごしていました。 お客さんたちや 働いている家族たちの できるだけ邪魔にならないように お座敷の隅で 新聞折り込み広告の裏面の白紙に 絵を描いて、過ごしていました。 空想が好きで 色、が好きで 描くことが好きで 毎日、毎日、 飽きずに絵を描いていました。
小学校へ入学してからも 中学生になっても 高校生になっても 大人になっても 家でも 出先でも 時間をみつけては絵を描いていました。 画用紙やノートへ時間をかけて描くことも 好きでしたが 思いつきでササっと描くらくがきも、 とても好きでした。 喫茶店のコースターや ポケットに入っていたレシートの裏 教科書の余白 てのひら 指に水をつけて 庭先のコンクリートに絵を描くことも 好きでした。 すぐに消えてしまうところも。 今日は、ひとつ取材があり、 子どもの頃って、、、と質問いただき、 お話ししながら あー、そういえば、こんなだったなー そんなだったなー、、 なんて 懐かしい記憶に触れました。 好き、なまま変わらずに わたしのなかに永く在った描くこと。 今はこうして 同じくらいに好きな衣服制作と 併せて 絵を描くことができるようになりました。 アトリエショップで発表し始めた 青花の絵の衣服も ありがたいことに皆さんに好評で 手に取ってくださる方たちが たくさんいてくださって 気に入ってくださる方たちが たくさんいてくださって あたたかい、うれしい言葉も たくさんいただいて また新しく、絵を描いています。 ありがたいなー、、って うれしいなーって、 父や母やおじいちゃんやおばあちゃん 家族みんなが わたしの絵を褒めてくれていた 子どもの頃のように うれしい気持ちでいっぱいです。 皆さん、ありがとうございます。