香港大学の学生たちとの文化交流ツアーを実施しました

香港大学の学生たちとの文化交流ツアーを実施しました

香港大学の学生たちとの出会いから感じたこと

先日、香港大学で芸術と地方創生を学ぶ学生のみなさんが、フィールドトリップ研修の一環としてezuのアトリエを訪問し、インタビューをしてくれました。日本の文化や芸術に深い興味をもっているようで、熱心に質問をしていただき、私たちもお応えするなかでとても勉強になりました。

桐生の歴史と文化に触れる一日

当日は、ezuのアトリエから桐生に残る歴史的建造物や繊維産業の現場などを一緒に巡りました。桐生は古くから繊維が盛んな街で、昔ながらの風景と新しい挑戦が混ざり合っています。学生のみなさんと歩いていると、改めて「この街に育ててもらっているんだな」と感じる瞬間が多くありました。自分が当たり前に思っていた環境が、海外から見ればとてもユニークで、貴重な学びの場になるんだと実感しました。

久しぶりの再会と新しいつながり

今回のプロジェクトリーダーであるLawrenceとは、香港でのコレクション企画を一緒に進めていた以来、約6年ぶりにお会いしました。当時は香港に通いながら、いろいろな企画を一緒に作り上げた大切な仲間です。久々に再び顔を合わせて、これから先、また面白いプロジェクトをやってみたいねと話が弾みました。

さらに、来月予定しているシンガポールでの個展は、Lawrenceが紹介してくれたアートキュレーターのGlenが企画を手掛けてくれています。こうしたご縁が続いて、国や文化を越えて人がつながっていくのは、本当にありがたく、わくわくすることです。

文化が育つ“ゆっくり”とした空気

学生のみなさんからは「ezuの仕事や生き方が新鮮で刺激になる」というご意見をいただきましたが、実は私たち自身は日常の延長で創作をしています。だからこそ、外からの視点で「新しい」と言っていただけると素直に嬉しいです。

桐生には、長い時間をかけて人や文化がゆっくり育つ独特の雰囲気があると感じています。はっきり目に見えるわけではありませんが、重なり合った歴史や人々の営みが、この街らしさを生み出しているんだろうなと思います。

未来を担う人たちへの思い

インタビューの後、学生たちを見送りながら「今日の体験が、これからの彼らの視野や発想を少しでも広げるきっかけになればいいな」としみじみ思いました。ちょうど、自分のイメージ通りの服が完成したときに感じるような喜びが、胸に広がる一日でもありました。

私たちezuは、これからも桐生の魅力を大切にしつつ、国内外の方々との新しい出会いを大事にしていきたいと考えています。今回のようにお互いのカルチャーを分かち合いながら、新しいプロジェクトが生まれていくと嬉しいです。

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